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〜 小さな言葉の花束が、どこかのあなたに届きますように 〜 (SINCE 2006/9)
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02/02セダムと黄色い花
現時点で、わかったことは、
22日の下痢・嘔吐・過呼吸は感染症に
よるもので、パニック患者はよけいに
激しくなる傾向があるとのこと。
その後の症状は、薬の副作用の可能性が大きく、
時間とともに軽減するはずであること。

23日の診察時の「もしかして感染症?」というK先生の言葉は、
その後の経過から、正しかったのです。
久し振りの抗鬱剤に、ふらふらすると言ったときも
「もう必要ないと思いますけどねぇ」と言われたのに、
不安から飲んでしまった私が、結果として愚かでした。

2人の内科医と2人の精神科医と、薬剤師と夫/各1名を巻き込んで
私の「生涯ベスト3入りの苦しい日々」は、終結に向っています。
この経験は、今後の為にも忘れないでいようと思います。

出来事をかいつまんで〜

発作(と勘違い)後、不安から、抗鬱剤を飲み始めて3日目の夜、
TVのドキュメントのストーリーに、自分が入り込んでしまい、
混乱して、混乱して、正に「私は誰?ここはどこ?」状態に。
翌日も、不安がつのるので、朝食後に抗鬱剤を飲んだものの
いてもたってもいられなくて、何をしてもソワソワ、、、
ゆっくり座っていたくても、それが出来ないのです。
副作用を疑って薬剤師と相談し、服薬を中止。

その後も、西暦と平成の年号さえ混乱し、
今朝何をしていたのか、憶えていない、、、etc
「これは私ではない」という思いが、どんどんつのります。
食欲はなく、御飯が食べられず、でも下痢や嘔吐は22日だけ。

頼みの担当のK先生は、毎週金曜日だけクリニックの診察で、
通常は、本家の医大のほうに医師・教授として勤務されています。
どうしても相談したくて、クリニックにおおまかな話をすると、
明朝10時くらいに、医大にいる先生と話せる可能性があるかもと、
受け付けの電話番号を教えてもらえました。

その日は、前日のお昼から、夫が仕事を休んで付いていてくれました。
10時に電話すると、看護士の方が「クリニックから、電話相談があると、
伺っていました」とのことで一安心しました。しかし先生は、
診察を一旦中断して、教授として学生の試験の監督もされるそうで、
そのタイミングもあって、30分後にもう一度電話をとのこと。
電話の向うでは、物凄く忙しそうな周囲の様子がうかがえました。

私は前日に先生のスケジュールをクリニックで聞いて、無理だと思い、
医大の看護士の方を通じて、今の症状について意見を伺ってもらって、
間接的にお返事をいただく形でもかまわないと、お願いしてありました。

10時半に再度電話を入れると、今ならわずかな合間を縫って、
奇跡的にK先生が出られるかもしれないので、このまま待つようにと、、、
そして数分経ったでしょうか、K先生が息を弾ませて出てくれました。

私「こんなお忙しい時に、本当に申しわけありません」
医「いえいえ、よくぞ電話して下さいました」
  先生のやさしさにほっとしたものの、説明をしようとしても
  私は、言葉につまってしまうのです。
私「話がうまくまとめられなくて、、、、」
医「ゆっくりでいいんですよ。」
症状と経過、前夜に再度の下痢、今朝から微熱があることも伝えました。
医「よくぞ電話して下さいました。これは大切な話です」

副作用の出ているらしい薬は代わりのものを考えなければならないこと、
(私の場合、最も作用の弱いものであるため、かなり難しいそうですが、、)
内科医にもかかって感染症かどうかの判断をしてもらうこと、
そして最後にまた、こう言われました。
医「本当に、よくぞお電話してくださいましたね。
  また2/6の金曜日に、ゆっくり御会いしましょう」

私は御礼を述べて電話を切り、もしうまく話せない様子なら、
電話を代わるつもりで隣にいた夫に、しがみついて泣いちゃいました。
私「K先生が『良くぞ電話して下さいました』と3回も言ってくれ、、、」
夫「良かったなぁ」彼の頬にも、一筋の涙が見えました。

患者の不安な気持ちと病状を、真摯に受け止められるかどうか、
K先生の言葉は精神科医としては、当り前なのかもしれないけれど、
残念ながらそうでない医師も、実はたくさんいます。

これまでの内科医は遠く、電話でアドバイスをもらっていたので、
29日に近くの内科に初めて行き、初診にも関わらず、
胃腸風邪だと適確な判断をして下さって、手当てを受け、
その日は、肉体的にも精神的にも、だいぶ楽になりました。

副作用がおよそ何日で抜けるのか、それを聞き忘れてしまい、
次の日、クリニックの代診の先生にも意見を伺いました。
しばらくかかることもあるそうで、様子をみるしかありません。

今度のことで学んだのは、患者も努力しなければならないこと。
時には何人もの専門科の意見を総合して、ひとつの道が見える、
そういうことがあるのだと思いました。

よく入院患者のために、複数の医師が自分の専門分野から意見を出し、
総合的に判断する「カンファレンス」という会議がありますが、
私はそれを、患者兼司会者となって、行ったような気分なのです。

私は意識さえあれば、自分で考えたり行動(指示)する人で、
どんどん解決の道を探る私のそばで、
夫はサポートするだけだけだと言うのですが、
彼の支えが一番大きいということ、感じています。
医師は医療の専門家ですが、彼は私全体の一番の専門家です。

土日を入れて4日半も側にいてくれたこと、感謝の気持ちで一杯です。

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COMMENT

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前回と前々回を
ドキドキしながら読んでいました
花ごころさんが想像もできない(これは私ではない・・・ソワソワなど)副作用に襲われているのを、ただblogで様子を見ている状況でした。
親身になってくださるお医者様にめぐり合えるって、なかなか無いですよね。1人のお医者様ですら出会えないのに、4人のお医者様に全力で診てもらえるなんて、安心~~

それだけで、具合が良くなりそうですね!!

でも、大事無くって良かったですもうしばらく様子見でゆっくりしてくださいね
kaze 2009/02/03(Tue)09:04:18 edit
花ごころよりkazeさんへ
御心配いただいて、お陰様で、今日もスッキリしてます。
もしかしたら、ただのお騒がせおばさん?かもしれない私ですが、「助けて!」という思いがK先生に届いたときは、本当にうれしかったです。少し時間が経ってから「さっき、あなたも泣いたよね」と夫に言ったら、「おう、あれは感動したぞ! 奇跡のように凄かった!!」と漏らしてました。

副作用に気付いた時、最初に相談した薬剤師のチョウ〜若い男性も、おろおろしながらも一生懸命調べてくれて、、、経験や職歴よりも、相手の話をきちんと聞いて対応しようと努力してくれて、それも嬉しかったです。

こちらの「とても困っている」という気迫も必要かもしれませんが、相手がまず、職業的にも人間t的にも、門を開いていてくれないと、こういう結果には至らなかったと思います。
「責任がもてないから、答えられない」と逃げる人もいる中で、私は恵まれていました。関係者の皆様に感謝です〜
【 2009/02/03 11:56 花ごころ 】
よかったです~~~^^
いろんな方たちの親切な対応で本当によかったです。ご主人の力も^^
でも無理しないでゆるるんしててくださいね。

私も社会復帰にあたり、いろんな出会いがあり、力をもらってます^^
でんでん虫 URL 2009/02/03(Tue)16:42:38 edit
花ごころよりでんでん虫さんへ
でんでん虫さんのPCも一応直って、私も治って、
誰でも自分だけで解決できない問題を抱えることがあるわけで、どんな関係でも支えてくれる人の存在は、大きいですよね。
さんが、社会復帰への道をゆっくり歩いて行かれる様子を、遠くからそっと応援(それぐらいしかできない)しています〜〜

今日はお天気につられて、大洗濯と布団干しをして、買い物にも行って来ました。まだ体力が戻っていないので、疲れて眠くなってきましたヨ〜 ちょっとお昼寝しようと思います。
【 2009/02/04 14:12 花ごころ 】
追伸?
やっとでんでん虫のメールが開通しました。
今日はお休みでやはり疲れるのか一日中寝てしまいました・・・・・
でんでん虫 URL 2009/02/04(Wed)19:04:23 edit
花ごころよりでんでん虫さんへ
メールも復活して、良かったですねー

私は、50代に入ってからかな?、沢山眠り続けられなくて、
昼寝も10〜15分を何回かにわけて取ります。
ここにも高齢化の足音が聞こえていたりして〜〜
【 2009/02/05 10:05 花ごころ 】
心のケア
本物の?精神科医って、凄いですね。

私なら、一緒にパニくっちゃって、かえって不安を煽るようなことになりかねないです。

私じゃ お役に立てませんねぇ。。。

常に 感情をコントロール出来て
人様のお役に立てるように なりたいものと 常々思ってはいるのですが、、。
難しいです。

花ごころさん 良い先生と旦那様に出会えてよかったですね。

eco URL 2009/02/05(Thu)11:41:59 edit
花ごころよりecoさんへ
いろいろな先生がいて、患者もいろいろ〜
病気は診ても、患者を見ていなかったり、
信じられない言葉を、患者に投げる医師もいます。
今回の経験で、本当の名医は、患者の立場に立って物事を見ることができる人だと思いました。何に困っているのか、どんな苦痛があるのか、まずは聞いてほしいですよね。

今の夫と再婚できたのは、私の人生最大のヒットかも〜
【 2009/02/05 14:02 花ごころ 】
薬には
作用があるように必ず副作用もついてまわるようです。

うちの母も薬(安定剤と抗鬱剤)の副作用でまるでぼけ老人のようになってました。

これはいけない!と父が無理やり大学病院に連れて行って先生の指示で一切の薬をやめさせました。

やめるまでの3日間くらいが父にとって地獄のようでしたけど(薬を探して家じゅう探し回る)

今は完全ではないものの、だんだんに薬も抜けてきました。

一概にすべての薬が悪いとは言えませんが(私も毎日服用してるし)怖いですよね。

やさしい旦那様がついてて良かったですね。

お大事になさってください。
ばにら 2009/02/07(Sat)20:18:40 edit
花ごころよりばにらさんへ
ありがとうございます〜〜

私も恐かったけど、見ている夫も相当恐かったようです。
ばにらさんのお父様の気持ち、とてもよくわかります。
今週始めにやっと抜けた感じで、本当にホッとしました。
「薬が良く効く」体質の私は、副作用もよく出るようです。

薬ってありがたいけど、飲み方を間違えると、とんでもないことになりかねないって、心底わかった出来事でした。
【 2009/02/08 06:34 花ごころ 】
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自己紹介:
名古屋市内で夫と暮す50代。
今を生きる[私]から[あなた]へ、気の向くままに思いをのせて、花びらが風に吹かれていくような、そんなことばのおたよりを綴ります。

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