絆 2007/01/12 (Fri)

もし今の父が夫なら、とっくに別れ、
もし今の父が知人なら、相当距離をおき、
もし今の父が父親なら、やはり家を出ます。

本当に家出してから３４年、世話をしに行く私に
言いたいことをぶつけ、議論をふっかけ、
人の話は聞かず、常に自分が正しいと思い込んでいる頑固者。

どんなに腹が立っても、決して冷たくはしないけれど、
「なんて嫌な人」と思う自分を許して、娘は耐えるのです。

クリスマス 2006/12/25 (Mon)

大騒ぎが楽しかった若い頃、
息子を喜ばせようと、料理に励んだ頃、
今、落ち着いて迎えるふたりだけの夜、
階下の大通りから、酔った歌声が聞こえて来ます。

どうか、どなたもお気を付けて、
無事にお家に、たどり着けますように。
待っている家族の為に、明日のご自分の為に。

老いへの時間 2006/12/24 (Sun)

年内最後の両親の世話に出かけました。
持っていった副菜で、ゆっくりご飯を食べて
大掃除の真似事をして、お茶を飲んで会話をして、
後どれだけこういう時間を持てるのか、、、

身体が動かない、耳が聞こえない、目が見えない、
そんな両親だけでなく、私だって明日をも知れぬ存在。

疲れて帰る電車のなかで、また行こうと思うのです。

残りの時間 2006/12/21 (Thu)

あれもこれも年内に、、、、
そんな考えをやめたら楽になりました。
できるときに、できることを、
できるようにやっていく。

人生の後半のテーマは、
身も心も、ゆっくりと生きる・暮す・愛す。

急ぎ過ぎたこれまでの反省が、そんなことを思わせます。

ありがとう 2006/12/15 (Fri)

いろいろなものを多くを望んで、
大切なものを失った後に、
やっと、小さな幸せを知りました。

たくさんの苦しいこと、悲しいこと、
これまでの経験が、いろいろな形に変わって
「生きる」ことを教えてくれました。

きっとまた、辛いこともあるに違いないけれど、
「今」があることに感謝しながら、私は暮したいのです。
空に向かって「ありがとう」と、つぶやきながら。

いつかの日まで 2006/12/09 (Sat)

他の方のblogを読んでいて、
亡き義母のことを、思い起こしました。

小さなものでもとっておいて「これあげる」と、
私が行くまで、待っていてくれた人でした。
婦人会のバザーで買った巾着袋や、
寸志のタオルや、安売りのワカメや、、、、、

決して上等のものではなかったけれど、
いつも私を思い浮かべてくれてありがとう、お義母さん。
今でもどこかで私を、ずっと待っていてくれますよね。

私 2006/12/02 (Sat)

過ぎていった時間と、この今と、
これからやってくる日々。

過去・現在・未来という３人の私が、
影のように、光のように、鏡のように、
互いを見ながら、批判しながら、
それでも、ひとつに、まとまろうとします。

３人を否定したり、肯定したり、、、生きることはとても忙しいのです。

自転車 2006/11/26 (Sun)

夕暮れ時になって、慌ててデパートに。
急に頼まれた手土産を、無事に買い終えて、
帰りは混み合う大通りを避け、裏の路地を走ります。

飲み屋さんの入り口、パチンコ屋さんの裏側、
焼き鳥やタバコの匂い、盛り上がっている声。
腕を組んでゆっくり歩くカップルに、
ちょっと言い合いしてるスーツ姿の人達。

あっという間だけれど、それぞれの人生の少しの時間を
一緒に進んだような気がして、私は家へとペダルをこぎます。

これからの道 2006/11/14 (Tue)

とても生命力の強い品種だと、
夫が夏の終わりに買って来た朝顔が、
今、この晩秋に咲いています。

新しいことを始めるには、
いつからだって遅くはないというのは
勇気ある先人たちの言葉。

花が咲くがどうかは、わからないけれど
信じて、進み続けることならできるかもしれません。
私にでも、今からでも。

ノアサガオ突然変異亜種/オーシャンブルー（宿根性．房咲き）

どこに？ 2006/11/08 (Wed)

なくしものを探して、
あちこち、かきまわしてみても、
ちっとも出てこないのです。

それなのに、探していない時に
意外な所から、ひょっこり見つかります。

そんなものですね、きっと人生も。